文体は精神のもつ顔つきである。
『読書について 他二篇』収録作品
「著作と文体」より
ショウペンハウエル著(岩波文庫)
髪型がステキなハウアーさん
- 「アルトゥル・ショーペンハウアー」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年1月14日 (月) 10:48 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org
ショーペンハウアー (1788-1860)
ドイツ人。哲学者。
仏教的な思想、および古代インド思想への造詣もたいそう深い人。
その哲学は多くの哲学者、芸術家、作家に重要な影響を与えた。
たとえば、ニーチェ、ワーグナー、アインシュタイン、フロイト、トルストイ、トーマス・マン、ホルヘ・ルイス・ボルヘスなど、様々な学者、思想家、文筆家のみなさんに影響を与えたお方です。
- 哲学者
- 厭世主義者
- 天才主義者
- 貴族主義者
- 曖昧不明な文章をきびしくとがめる文体論者
- ハウアーさん
ハウアーさんが、だれからどのように呼ばれようとも、彼は私にとって「言葉の師」の一人です。
師はまた、つぎのようにおっしゃいます。
文体は美しさを思想から得る
ショーペンハウアー「著作と文体」より
さらに続けて、以下のようなことを語られています。
文体とは、思想の影絵にすぎない。
したがって、
ものの書き方が不明瞭、
もしくは拙劣であるということは、
考えがあいまいであるか、
もしくは混乱しているかのいずれかである。
……なるほど、と私などは思ってしまいます。考えをちゃんと整理して、書かないといけないなぁ、と。
ただ、あまりにきびしく、ときとしてあまりに偉そうな言い方なので(私はそこが好きなんですが…)、ハウアーさんのことを好きになれない方々も、少なからずいらっしゃるかもしれません。
たとえば、ハウアーさんは、以下のような強気の発言を連発されております。
私の著作も一般に 誤った でたらめ きわまる 引用を受けている。
時にはまた、わずかの知識を鼻にかけて、生意気にも 私の文章を改善しようとして、改竄(かいざん)の罪を犯すこともある。
ショウペンハウエル『読書について』
(岩波文庫)あとがきより引用
というわけで、もしハウアーさんが私のブログをご覧になったら、この引用さえも、
「でたらめ きわまる。この、ひょうろくだまが!」
と、一刀のもとに切り捨てられてしまうのでしょう。
ま、そのまえに、「 “ハウアーさん” ってのは、やめんか、きみ」と叱られそうですけどね。