パラグラフの外形はわかったけど……
「骨格だけでなく、くわしく構造を知りたいんですけど」
「上手に読むコツってあるんですか?」
そのようにお考えの、親愛なる読者のあなたです。
パラグラフの内部をくわしく知ると、すばやく、かつ正確に、パラグラフを読むことができます。
さらに、「パラグラフの読み方」を学んだ後に、「エッセイの読み方」を習得すれば、エッセイ形式の英文、たとえば、センター試験の最後の長文問題(大問6)を読むスピードが上がり、正答率もアップします。
パラグラフを作る3つのパートの紹介
まず、「英語のパラグラフの構造(その1)」を補足しながら振り返ります。
パラグラフは以下のようなハンバーガー構造をしていました。
↓
(1) あるテーマについて、言いたいことをサクッと書く
= 主題文
(トピック・センテンス)
(2) 次に、主題文を支えること(説明、理由、例など)を書く
= 支持文
(サポーティング・センテンス)
(3) 最後に、①とは表現を変えて、主題文をくりかえす。
= 結論文
(コンクルーディング・センテンス)
↓
パラグラフは原則として、上の (1) (2) (3) の 3つのパートから成り立っています。
論旨があまりにも明白な場合、(3) は省略されることがあります。
↓
(1) | トピック・センテンス |
(2) | サポーティング・センテンス サポーティング・センテンス サポーティング・センテンス |
(3) | コンクルーディング・センテンス |
↓
今度は、パラグラフの骨格を、具体的な文章を用いて図にします。
前回と同じく、「キリンは首が長い」という文をトピック・センテンスにします。
↓
(1) | キリンは、首が長いんです。 |
(2) | そのため、高い場所にある木の実を食べられます。 そのため、足を折り曲げずに安全に水を飲めます。 そのため、遠くの外敵をいちはやく発見できます。 |
(3) | キリンの首って、長いんですわ。 |
このように (1)(2)(3) の3つのパートで構成されるのが、パラグラフです。これを別の表現で言い換えると、パラグラフは原則として、3層構造をしているということになります。